愛犬との散歩やお出かけが増える季節となりましたが、この時期の紫外線対策は飼い主さんには欠かせませんね。
ですが、日焼け止めを塗った手や腕を愛犬が舐めてしまうと、愛犬の体調不良につながる可能性があります。
この記事では、犬が舐めても大丈夫な、安心して使える日焼け止めを5つご紹介します。
犬が日焼け止めを舐めるのはNG

飼い主さんが日焼け止めを塗っていると、気にして舐めたがる犬もいると思いますが、実は犬が日焼け止めを舐めるのは、良くありません。
少し舐めてしまったからといって、すぐに悪い影響が出るわけではありませんが、たくさん舐め続けていると悪い影響が出る可能性があります。
有害な化学成分が含まれている
飼い主さんが使う多くの日焼け止めには、犬に有毒な成分が含まれています。
- オキシベンゾン(Oxybenzone):ホルモンバランスに影響を与える可能性があり、体内に吸収されやすいです。紫外線吸収剤のため、多くの市販日焼け止めに含まれています。
- アボベンゾン(Avobenzone):SPFの高い製品に含まれており、皮膚刺激や消化器障害の原因になり得ます。
- サリチル酸メチル(Methyl Salicylate):アスピリンに似た成分で、過剰摂取すると中毒のリスクがあります。
- 亜鉛や(Zinc oxide)酸化チタン(Titanium dioxide):摂取すると胃腸障害を起こす可能性があります。
- 香料:特に柑橘系精油を摂取すると消化器障害の原因になります。
- エタノール:スプレータイプやジェルタイプに含まれており、胃炎などの原因になります。
- パラベン・防腐剤:長期的には肝臓機能やホルモンバランスに悪影響を及ぼします。
胃腸トラブルの原因になる
犬が日焼け止めを舐めてしまうと、下痢、嘔吐、腹痛などの消化症状を起こすことがあります。
特に肝臓や腎臓に負担がかかり、胃腸障害につながることが多くあります。
中毒を起こすこともある
大量に舐めたり飲み込んだ場合、成分によっては震え、呼吸困難、昏睡などの中毒症状を起こす可能性があります。
ヒトには無害な成分でも、犬にとっては分解・排出がうまくできず、体内に蓄積して毒性を示すことがあります。
最悪の場合、命に関わるケースもゼロではないので注意が必要です。
安全性の高い日焼け止め5選
犬が舐めてしまっても、比較的安全な成分で作られている日焼け止めを紹介します。
ただし、成分が配慮されてはいますが、人間用の日焼け止めを舐め続けることは決して犬の体に良くはありませんので、多く摂取しないように気をつけてあげてくださいね。
1. アロベビー UV&アウトドアミスト
- SPF25 PA++
- 100%天然由来
- ミストタイプで手軽に使いやすい
- ノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)
- 虫よけ効果もある
アロベビーは、人間の赤ちゃんのデリケートなお肌のために生まれた、国産オーガニックベビースキンケアブランドです。
合成香料、合成着色料、アルコール、合成ポリマー、パラベン、シリコン、鉱物油、石油系界面活性剤が使われていない、8つの無添加で肌に優しいです。
開発から生産までの全てが日本国内で行われている、国産オーガニック製品です。
アウトドア向け商品なので虫よけ効果もあるので、日常のお散歩などの外出に手軽に使えて便利です。

少しべたつく感じがありますが、顔に塗っても肌荒れなどはなく使いやすいという口コミがあります。

【原材料・成分】
水、BG、酸化亜鉛、グリセリン、ペンチレングリコール、ラウリン酸ポリグリセリル-6、酸化チタン、ジグリセリン、PCAイソステアリン酸グリセレス-25、オレイン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸、イソステアリン酸、ケイ酸(Al/Mg)、ローズマリー葉油、レモングラス葉油、グレープフルーツ果皮油、グリチルリチン酸2K、シロキクラゲ多糖体、加水分解ヒアルロン酸、アロエベラ液汁、カンゾウ根エキス、タチジャコウソウ花/葉エキス、イザヨイバラエキス、ツボクサエキス、チャ葉エキス、イタドリ根エキス、アーチチョーク葉エキス、オウゴン根エキス、カミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、クエン酸、クエン酸Na、アルギニン、フィチン酸、酸化銀
2. ママバター UVバリア モイストクリーム
- シアバター配合で保湿もできる
- みずみずしい感触の乳液タイプで使いやすい
- シリコン・紫外線吸収剤・鉱物油・合成香料・合成着色料・パラベン不使用
- 赤ちゃん・敏感肌OK
- 成分がナチュラルなので、舐めてもリスクは少ない
ママバターは天然由来保湿成分シアバターをメインとした、赤ちゃんから家族みんなで使える製品を取り扱っています。
UVバリア モイストクリームは、天然由来保湿成分シアバター5%配合でお肌を潤しながらUVケアができ、ロングUVA *1や外的ストレスからお肌を守るノンケミカル *2処方の日焼け止めクリームです。
保湿ケアとUVケアを同時に行えるので、エアコンによる日中の乾燥や紫外線から肌を守れます。
伸びが良く、みずみずしい軽い着け心地で、全身用としてはもちろん、顔用、化粧下地としても1年中使え、石鹸で洗い流すことができます。

保湿力が高いので乾燥肌の方には良い反面、夏場にはべたつき、重さを感じるという口コミがあります。
【原材料・成分】
水、酸化チタン、スクワラン、DPG、イソステアリン酸エチル、プロパンジオール、シア脂、BG、含水シリカ、ベヘニルアルコール、イソステアリン酸、ペンチレングリコール、フェノキシエタノール、酸化セリウム、バチルアルコール、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ポリヒドロキシステアリン酸、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、セルロース、t-ブタノールキサンタンガム、ブチルカルバミン酸ヨウ化プロピニル、セルロースガム、白金、水酸化Al
3. パックスナチュロン UVクリーム
- 紫外線吸収剤、合成界面活性剤不使用
- シアバター・カミツレ花エキス(保湿)配合
- 敏感肌の方でも使える
- 無香料
- 石鹸で洗い落とせる
パックスナチュロンは自然由来成分を使用し、原料から製法まで、細分まで環境や肌へのやさしさにこだわっています。
石鹸で乳化したシンプルなクリームで、日焼けによるしみ、そばかすを防ぎます。

肌に塗ると白っぽくなってしまうようですが、石鹸でしっかりオフできるので使い勝手が良いとの口コミがあります。

【原材料・成分】
水、プロパンジオール、スクワラン、酸化チタン、グリセリン、カリ石ケン素地、シリカ、ステアリン酸、パルミチン酸、ベヘン酸、ベヘニルアルコール、シア脂、ローズ水、加水分解シルク、 カミツレ花エキス、カワラヨモギエキス、コメヌカエキス、グリチルリチン酸2K、ヒノキチオール、エタノール
4. エルバビーバ UVプロテクト
- 紫外線吸収剤不使用
- オーガニック処方・ラベンダーやカモミール精油配合
- 赤ちゃん~大人まで使用できる
- 香りはあるが天然由来で比較的安心
- SPF30でしっかりUV対策できる
エルバビーバは、1996年にカリフォルニアで誕生し、イタリア語で「ハーブ」を意味しています。
子どもたちのデリケートな肌には、サステナビリティや生命力、品質が必要という信念の元、オーガニック原材料をしっかり使用しています。
赤ちゃんや敏感肌の方でも安心して使えるオーガニックの日焼け止めで、肌への優しさや保湿力に定評があります。

「敏感肌でもトラブルなく使えた」との声が多いですが、少し価格が高めとの口コミがあります。

【原材料・成分】
*アロエベラ液汁、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、酸化亜鉛、ラウリン酸ポリグリセリル-10、イソステアリン酸ソルビタン、ヒマシ油、水添アビエチン酸メチル、硫酸Mg、ポリアミノプロピルビグアニド、*ヒマワリ種子油、*ホホバ種子油、トコフェロール、オリーブ果実油、*ラベンダー花油、*ローマカミツレ花油(*は有機栽培原材料)
5.ウェアルーUV
- 紫外線吸収剤、合成ポリマー、タール色素、合成保存料、石油由来成分不使用
- 天然由来成分100%
- 無香料
- SPF30 / PA++**の紫外線防止効果
- ブルーライトやPM2.5などの環境汚染物質からも肌を守る
ウェアルーUVは、日本初オーガニックコスメブランド『HANA ORGANIC』の商品です。
UVカット機能と天然植物の美容液で素肌を守りながら、ファンデーションを使わなくても良いように、肌の透明感とトーンアップ効果を発揮するベース機能があります。
シリコンや化学合成ポリマー不使用のため、ファンデーション特有の皮膜感がなく、軽い着け心地です。

ハーブの香りが苦手でなければ、トーンアップ効果があり、軽めのテクスチャーで使いやすいという口コミがあります。

【原材料・成分】
ダマスクバラ花水、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、酸化チタン、プロパンジオール、スクワラン、グリセリン、ラウリン酸ポリグリセリル−10、ベヘニルアルコール、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ポリグリセリル−10、イザヨイバラエキス、α-グルカンオリゴサッカリド、ローズマリー葉エキス、クリスマムマリチマムエキス、カカオ種子エキス、オウゴン根エキス、ツバキ種子油、コメ胚芽油、ビターオレンジ花油、ラベンダー油、ニオイテンジクアオイ油、オニサルビア油、イランイラン花油、ビターオレンジ葉/枝油、乳酸桿菌/ダイコン根発酵液、セイヨウシロヤナギ樹皮エキス、プルラン、オクチルドデカノール、ステアロイルグルタミン酸Na、アルミナ、ステアリン酸、キサンタンガム、ステアリン酸ポリグリセリル-2、ステアリン酸グリセリル、ステアリルアルコール、ホホバエステル、エタノール、BG、シリカ、酸化鉄、マイカ、ラウロイルリシン、水酸化Al、ステアロイルグルタミン酸2Na

日焼け止めを安全に使うために
愛犬の健康を守るためにも、飼い主さんが身につけるものにも配慮が必要です。
今回ご紹介した日焼け止めは、どれも安全性が高く、実際の使用者からも高評価を得ています。
次のことに気をつけながら、愛犬と快適な紫外線対策を楽しんでくださいね。
- 日焼け止めを塗った直後は愛犬に舐められないよう注意する
- 無香料・無添加の製品を選ぶ
- 成分表示を確認し、酸化亜鉛や紫外線吸収剤などが含まれていないものを選ぶ
- 万が一異常が見られた場合はすぐに獣医師へ相談