ワクチン接種が進み、新型コロナウィルスに感染しても重症化しないケースが増えてきてはいます。
でも、もし自分が入院や宿泊療養をすることになったら、愛犬はどうしますか?
残された愛犬をどうするのか決めていますか?
万が一のことを考えておくことは大切です。
コロナに限らず、飼い主が病気や怪我などの事情で、愛犬のお世話ができなくなる可能性はあります。
ここでは、国から発表されている方針など、調査したことをまとめていくので、万が一の際の愛犬のことを考えるきっかけにしてもらえれば嬉しいです。
今からやっておきたいこと
愛犬を守るには、まずは自分が感染しないことが1番なので、感染対策を徹底しながら、万が一に備えて準備をしていきましょう。
自分が感染者となり、体調不良の中で色々と準備をするのは大変なので、事前に準備しておいた方が安心です。
愛犬の預け先を探しておく
まず最初に調べておきたいのが、自分が愛犬の面倒をみられなくなってしまったときの、愛犬の預け先です。
まずは、別居の家族や親せき、知人など、信頼して愛犬を預けられる方に事前相談をしておきましょう。
また、近隣のペットホテルやかかりつけの動物病院にも問い合わせをしておくと安心です。
持病があったり高齢犬などの条件があると、緊急時でなくても新規でペットホテルに預けることができないケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
愛犬の情報をまとめておく
愛犬を預かってもらうときに必要な情報をまとめておき、預ける際に一緒に渡せるようにしておきましょう。
普段から愛犬のことをよく知っている方に預けられたら1番安心ですが、いざ預けるときに誰に預けられるか分かりません。
愛犬の基本情報と飼育上の注意点を合わせて記しておくと安心です。
では、具体的に、どのような内容を書いておくべきかを紹介します。
愛犬の基本情報
必ず書いておきたい基本情報は次の項目です。
さらに必要な項目があれば、書き加えるようにしてください。
・犬の名前
・年齢
・性別(赴任去勢手術の有無)
・既往歴
・マイクロチップ装着
・予防接種の有無
・ノミダニ予防の有無
・かかりつけ動物病院の住所、連絡先
預かり中に動物病院に受診しなくてはいけなくなった、など緊急時にも対応してもらえるように、必要な情報を書いておきます。
特に高齢犬や神経質な犬はストレスに敏感で、環境の大きな変化による体調不良の可能性は十分にあります。
飼育上の注意点
基本の情報に加えて、以下のような飼育する上での注意点を書きます。
・性格(好きなこと、苦手なことなど、攻撃性の有無など、飼い主と離れているときのことをふまえて)
・フードの与え方(量、回数、フードの形態など)
・排泄方法(室内か屋外かなど)
・アレルギーや与えてはいけない食べ物
・健康状態
・闘病中であれば投薬、通院について
・執着しているもの(食べ物、玩具など)
飼育上の注意点は非常に大切な項目で、預かる人がなるべく困らないように配慮して書く必要があります。
特に、攻撃性がある犬については注意が必要で、「足先を触られるのが嫌いで、触ると噛もうとする」などの具体的な情報を分かりやすく書いておきましょう。
また、フードの食べが悪い犬や薬を嫌がる犬は、飼い主が普段から工夫している方法なども一緒に書いておきましょう。
私の飼育犬の場合は
「内服中の薬を嫌がって飲んでくれないので、細かく砕いてフードに混ぜて与えてください」
という感じに、薬の与え方について記載したいと思います。
必要な荷物をまとめておく
日常生活に必要なリード、食器類、玩具などの他、生命維持にかかわる内服中の薬や療法食などを準備しておきます。
とくに、薬や療法食は在庫が切れないように、余裕をもって準備しておくことをおススメします。
預けるときの注意点
実際に愛犬を預けることになったとき、自分自身が感染者であることを自覚した行動をとり、相手の方に感染させない対策をとることが重要です。
知人宅に預ける場合
感染者や濃厚接触者の方は、預かる方と直接会わないで愛犬を渡します。
知人に受け取りにきてもらう場合、
① 愛犬は消毒したクレートなどの中に入れる
② 玄関先など指定の時間と場所にクレートを置き、飼い主は立ち去る
③ 預かり手はクレートごと愛犬を引き取る
というように、感染者と預かり手が連絡を取り合い、スムーズに引き渡せるようにします。
ペットホテルなどに預ける場合
ペットホテルなどに預ける場合も、感染者や濃厚接触者が直接預けに行かないようにします。
知人宅に預ける場合と同様に、感染対策を行いながら、感染していない人に愛犬の輸送を依頼しましょう。
アニコムについて
アニコムホールディングス株式会社では、新型コロナウィルス感染者のペットを無償で預かるプロジェクトを実施していましたが、2021年12月までで終了しています。
相談先
東京都では、要請が判明した時点で預か先が見つかっていない場合は、自分の住んでいる地域の保健所に相談するように記されています。
他の自治体では、知人宅、ペットホテル、動物病院などの預け先を事前に確保しておくように記されているところが多いです。
飼い主が感染してしまったら
飼い主が感染してしまったら、愛犬に感染させないために、愛犬との過度な接触がないように、愛犬と距離を保つようにしましょう。
身の回りの世話をする前後で手洗いをしっかり行い、マスク装着などの感染予防をします。
感染した飼い主から愛犬への感染の報告はありますので、自分の行動に注意をすることで愛犬を守っていきましょう。
まとめ
飼い主が新型コロナウィルスに感染してしまい、療養施設や入院をしなくてはならなくなった場合に備えて、今のうちに愛犬をどこかに預けることを検討しておくと安心です。
預け先は、別居の家族や知人が理想的ですが、それが難しい場合に備えてペットホテルやかかりつけの動物病院にも問い合わせをしておくと良いでしょう。
また、愛犬を預ける際に必要となる「愛犬の情報」をまとめて紙面にしておき、必要な荷物をある程度まとめておくと安心です。
万が一に備えて、愛犬を預ける準備をしておくと安心ですが、1番大切なのは新型コロナウィルスに感染しないことです。
飼い主が感染すると愛犬にも感染させてしまう可能性もあります。
まずは勘選択策を万全にして、自分と家族や愛犬を守れるようにしたいですね。