可愛い子犬をお迎えして、幸せいっぱいな愛犬ライフが始まる!•••はずが、困った問題が次々起きている方も多いのではないでしょうか?
子犬時代は、過ぎてしまえばあっという間ですが、その時は次から次へと問題がでてきて、可愛いんだけど困るな、と思うことも多々あります。
トイレの失敗、無駄吠え、飛びつき、食糞などなど・・・
その中で、今回は犬が家具や人の手などを噛んでしまう『甘噛み』について、どうして子犬は甘噛みをするのか、どうしたら甘噛みをなおせるのかを、解説していきます。
子犬が甘噛みする理由
子犬だったら、ほぼ全ての犬が甘噛みをします!
「どうして我が家の子犬は、こんなに噛むんだろう?」と、悩まれている方は安心してください。
どの子犬も甘噛みはするものです。
私が飼育している犬たちも、子犬時代は甘噛みをしてくれました。
でも、甘噛みは、ちゃんとした対応をすれば直せます!
ただ、甘噛みする理由によって対処法が変わってくるので、愛犬をしっかり見て、その時々の甘噛みする理由を見極める必要があります。
構ってほしいアピール
甘えん坊の子犬ほど、人が傍にいる時には「構って!」「遊んで!」とアピールをしてきます。
特に、子犬は遊ぶ時間以外はサークルの中で過ごすことが多いので、サークルの外に出られたときは、子犬にとってチャンス到来なのです。
ここぞとばかりに甘噛みして遊んでアピールをしてくるでしょう。
子犬の好奇心
人間の赤ちゃんは好奇心旺盛ですが、それと同じように子犬も好奇心旺盛です。
見るもの全てが新鮮で、「これは何だろう?」「面白い物かな?」「美味しいかな?」「温かいのかな?」と、何でも口に入れて確かめているのです。
歯が痒い
歯が痒くて我慢できずに何かを噛んでいることもあります。
特に、乳歯から永久歯に生え変わる時期には、歯がむず痒くて噛む行動が増えます。
だいたい生後4~5ケ月頃に乳歯が抜け始め、生後8か月頃に永久歯が生えそろいます。
この期間は、歯のむず痒さや違和感があるため、人の指や物を噛もうとします。
甘噛みをやめさせる方法
犬の噛む行動は本能的な動きなので、噛む行動自体を全部やめさせるのは難しく、犬にとってはストレスにもなります。
ですが、人と一緒に生活するなら、何でもOKにはできません。
大事な物を噛んで壊されてしまうかもしれないし、家族以外の人にも甘噛みをして怪我をさせてしまうかもしれません。
トラブルにならないように、必要なルールは守れるようにするための解決策を紹介します。
遊んで満足させる
構ってもらいたい欲求から甘噛みをしてきているなら、しっかりと遊ぶ時間を作るようにします。
ロープ型の玩具を使えば、子犬の噛みたい欲求と構ってほしい欲求の両方を満たすことができます。
歯のむず痒さがあるなら、それも同時に解決できます。
しかもロープなどの引っ張り合いは、遊びの中で子犬と飼い主の良い関係性を築く最高の遊びなのでおススメです。
ロープに興味を示さない犬には、無理に押し付けず、違う玩具を与えてみてください。
玩具の遊び方が分かってくれば、他の玩具にも興味を示すようになっていきます。
飼い主に構ってほしく甘えているので、その愛情を受け止めながら、問題を改善していくのがベストです。
環境を整える
子犬が家具などの物を噛めないようにするために
◇噛まれたくない物は置いておかない
◇噛まれたくないものを保護する
◇興味をそそるものを遠ざける
◇噛める玩具を与える
上記の対策をとっていきます。
噛まれたくない物は置いておかない
子犬が自由に動き回れる場所に、大事な物は置かないでください。
「ダメ」と言って、すぐに分かってくれるわけではないので、届くところに置いておかなければ、被害にありません。
噛まれたくないものを保護する
例えば、テーブルの脚など噛まれやすい場所をタオルで保護すると効果的です。
見た目は悪くなってしまいますが、子犬が甘噛みをしなくなったらタオルは外せるので、しばらくの辛抱です。
他にもゴム製の専用カバーをつけることで、子犬が噛んでも家具に傷がつかず、さらに金属片などを食べてしまう危険も防げるグッズもあるので活用してみてください。
また、市販の甘噛み対策グッズを利用することもできます。
噛みつき防止スプレーには苦い成分が含まれているので、子犬が噛みたくなるスリッパやカーテンや家具などにスプレーしておくと、噛むことを避けるようになります。
子犬は学習能力が高く、不快に感じるものはすぐに覚えて避けるようになるので効果的です。
興味をそそるものを遠ざける
子犬はヒラヒラと揺れている物や動いている物に興味をわき、噛んで遊びたがります。
タオルやカーテンが風で揺れていると、それは最高の玩具に見えてしまうので、ヒラヒラしないように調整してください。
昔から飼い主の靴を持って行って隠したり遊んだりする犬は多いですよね。
子犬が狙って噛もうとしているスリッパなどは、子犬の届かないところに隠して、違うものを使うようにすると納まることがことがあります。
噛める玩具を与える
歯の生え変わりの時期で、むず痒いのであれば、我慢をするのは難しいでしょう。
その場合は、噛んでも大丈夫な玩具を用意してあげます。
家具など大事なものを噛まれる心配がないですし、犬の噛みたい欲求を叶えることができます。
与える玩具は、犬が誤って食べてしまう危険のないものを選びましょう。
しつけをする
子犬が噛めないような環境を整えて、しっかり遊んでも、それだけでは甘噛みが治らないときには、噛んではいけないことを子犬に教えます。
特に人の手や足に噛みつく行為に対しては、大怪我につながる前に、しつけをしていくべきです。
子犬の甘噛みのしつけは、「噛むと楽しくなくなってしまう」体験を繰り返し、噛む行動をやめさせます。
具体的には、次の方法で教えていきます。
①子犬が甘噛みをした瞬間に「痛い」と短く言い、子犬との関わりを中止してその場を離れて子犬を無視します。
②1~2分ほど経ち、子犬が落ち着いた状態でいたら、しっかり褒めます。
ポイントは、「噛むと飼い主との楽しい時間が終わってしまう」ことと、「噛まずに落ち着いていれば良いことがある」ことを、子犬に分からせることです。
注意点は、噛まれた直後にオーバーなリアクションをとりすぎると、子犬は遊んでくれていると勘違いして楽しくなってしまうので、冷静に対応する必要があります。
子犬が理解できてきたら、その場を離れずに、遊びを中止して無視するだけでも効果があります。
逆に、子犬に伝わりにくい場合には、離れるだけでなく、違う部屋に移動してしまう方が理解しやすいです。
なかなか甘噛みが治らなくてイライラすることもあるでしょうが、体罰だけは絶対にダメです。
飼い主と犬との信頼関係が崩れる原因になってしまします。
信頼関係が崩れると、恐怖心から飼い主を警戒するようになったり、反抗的な態度をとるようになってしまいます。
犬のしつけは、「できたら褒める」楽しいトレーニングの時間にしましょう。
まとめ
子犬と一緒に暮らせば、誰もが経験する「甘噛み」の対処法について説明してきました。
子犬が甘噛みをしてしまう理由は複数あるので、それぞれの理由に合わせて対処してあげます。
①構ってほしくてアピールしているなら、一緒に遊んで満足させます。
②好奇心の強さから噛みたい欲求があるなら、噛めるものを片づけるなどして環境を整え、代わりに噛んでも大丈夫な玩具を与えます。
③歯が痒いなら、噛んでも大丈夫な玩具を与えます。
なかなか手や家具への甘噛みが直らない場合は、同時にしつけも行いましょう。
ただし、犬へのしつけは体罰をすることなく、褒めて教えることが大切です。
体罰をすることで、犬と飼い主との信頼関係が崩れてしまい、甘噛みだけでなく、全ての生活に悪影響が出てしまいます。
「出来たら褒める」の楽しいしつけを心がけましょう。