犬のいびきは病気の合図!?原因と対処法

犬のこと

愛犬が寝ていると、「スー、スー」と寝息も聞こえてくると、心が和みますよね。

ですが小さかった寝息が「グー、グー」と大きないびきになってきたら、それは病気の合図かもしれません。

この記事では、犬のいびきの原因と、潜んでいるかもしれない病気について紹介します。

愛犬の健康を守れるように、危険ないびきを見極めていきましょう。

どうしていびきをかくの?

寝ている間は全身の筋肉が緩み、喉の周辺の筋肉も緩み、起きているときより気道が狭くなります。

そのため、寝ているときに呼吸をすると、空気の通り道がせまく振動して、いびきとなって聞こえます。

どの犬でも、寝ているときにいびきをかくことはあります。

いびきをかきやすい犬

パグ、シーズー、ブルドッグなどの短鼻種は、喉の構造が狭くなっているため、生まれつきいびきをかきやすいです。

子犬のころからいびきをかく犬もいれば、成長してからいびきをかくようになる犬もいます。

通常は心配ありませんが、いびきが大きくなってきたり、起きているときにも苦しそうな様子がある場合は病気の可能性があるので、動物病院を受診してください。

犬のいびきの原因

「グー、グー」と大きく聞こえる犬のいびきには、いくつかの原因があります。

原因①加齢

老犬になると、首や喉元の筋肉が衰えるので気道が狭くなってしまいます。

そのため、若いときにはいびきをかいていなかった犬でも、高齢になるといびきをかきやすくなります。

ぐっすり寝ているときに、いびき以外の症状がなければ、特に気にしないで大丈夫です。

原因②肥満

肥満の犬は体だけでなく、首周りにも脂肪がたくさんついています。

そのせいで、喉や気道がせまくなり、いびきをかいています。

肥満によるいびきは危険なものではありませんが、肥満であること自体が健康に良くありません。

獣医から肥満を指摘されている犬は、適切な食事量と運動量を見直すなどして、適正体重になるように心がけてください。

原因③アレルギーや感染症

何かのアレルギーや感染症の影響で、鼻の粘膜が炎症をおこして腫れることがあります。

そのせいで普段より気道が狭くなり、いびきがでやすくなります。

花粉などのアレルギー物質に反応していたり、タバコの煙が原因となっていることもあります。

原因④軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)

軟口蓋過長症とは、生まれつき上あごの軟口蓋が通常よりも長いことで呼吸がしづらくなる呼吸器系の疾患です。

パグ・シーズーなどの短鼻種に多くみられ、苦しそうな呼吸やいびきがあり、悪化すると呼吸困難など命に関わることもあるので注意が必要です。

肥満の犬であれば体重管理をすることも大切ですが、根本的な治療として手術により改善させることが可能です。

先天性の異常なので、手術はなるべく早期に行うことが推奨されており、避妊・去勢手術時に一緒に手術する犬も多くいます。

原因⑤鼻腔狭窄症

鼻腔狭窄症とは、生まれつき鼻の穴が狭く、呼吸がしづらい状態になる疾患です。

パグ・シーズーなどの短鼻種に多くみられ、重症化すると呼吸困難を引き起こす引き起こす可能性のある呼吸器系の疾患です。

呼吸がしづらいので熱中症のリスクが高くなります。

また、軟口蓋過長症を併発する可能性がありますが、手術により改善することができます。

原因⑦気管虚脱(きかんきょだつ)

気管がつぶれたように変形し、十分に呼吸ができなくなる疾患です。

チワワやポメラニアンなどの小型犬に特に多くみられ、重症化すると呼吸困難を引き起こす可能性のある呼吸器系の疾患です。

軽度の場合は内服治療を行いますが、チアノーゼや呼吸困難の症状がある場合は酸素吸入などを行います。

また、重度の場合には手術を検討する場合もあります。

原因⑥腫瘍

鼻の中や喉に腫瘍ができてしまうと、空気の通り道がふさがれてしまい、いびきをかきやすくなります。

鼻腔内腫瘍は、鼻の中の組織から発生し、そのほとんどが悪性で根治することは非常に難しい疾患です。

咽頭腫瘍は稀な病気で、早期発見が難しく、進行してから気がつくケースが多いです。

原因⑦心臓病

犬の心臓病でもっとも多い「僧帽弁閉鎖不全症」は、僧帽弁が正常に機能しなくなり、左心室から左心房への血液の逆流が起こる疾患です。

それにより心臓が肥大し、気管支が圧迫されることでいびきをかきやすくなります。

小型の老犬に多くみられ、内服で症状を緩和させる治療が多く行われますが、犬の状況によっては手術をする場合があります。

まみお
まみお

我が家の愛犬も僧帽弁閉鎖不全症と診断されていて、内服治療中です。

最近、少しいびきがきこえるようになってきたところですが、その前に、動物病院での聴診をはじめ、疲労感や呼吸状態などの症状で体調の変化に気がつく機会は多かったですよ。

危険ないびきとは?

いびきには色々な原因がありますが、放置していては危険ないびきがあります。

放置したままでは危険ないびきの特徴は次の通りです。

・急にいびきをかくようになった

・びきの音が大きくなってきた

・いびきをしているときの下の色が紫色

このような症状がみられるときは、病気の可能性があるので、早期に動物病院を受診されることをおススメします。

犬のいびきの対処法

犬のいびきの原因によっては、自分で対策をすることが可能です。

何が原因になっているのかを探り、適切な対処法を行っていきましょう。

肥満の場合はダイエット

犬のいびきの原因が「肥満」の場合は、食事や運動を見直して、適度なダイエットを行います。

肥満が原因でいびきをかく犬は多いので、適正体重目指して頑張ってください。

清潔な環境を保つ

アレルギーが原因でいびきをかいている場合は、原因となっている物質を取り除いてあげる必要があります。

室内を綺麗に掃除して対策をすると共に、何の物質がアレルゲンになっているのかを動物病院で調べることも可能です。

また、タバコの煙が原因となっている場合もあるので、喫煙者の方は気をつけてください。

態勢を変える

態勢が悪いと、いびきをかきやすくなってしまいます。

具体的には、仰向けや横向きで寝ていると、気道がつぶれていびきをかきやすいです。

その場合は、うつ伏せの態勢にすることで呼吸がラクになります。

まとめ

犬のいびきは色々な原因でかく可能性があります。

心配する必要のないいびきもありますが、中には病気が原因となっていることもあります。

普段とは違ういびきが聞こえてきたら要注意です!

何が原因になっているのかを見極めるために、愛犬をよく観察してください。

動物病院に相談し、検査をすることで、早期の病気発見につながるかもしれません。

まみお
まみお

たかが「いびき」と思わず、少しでも変化があるときは、よく観察してあげましょう。

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