ドッグセラピーとセラピー犬のストレスについて

ドッグセラピー

ドッグセラピーは、ヒトにとって様々な良い効果をもたらしてくれます。

ですが、セラピー犬にとっては、どうなのでしょうか?

ドッグセラピーでストレスを感じることはないのでしょうか?

この記事では、ドッグセラピーと犬のストレスについて解説していきます。

まみお
まみお

愛犬と一緒にドッグセラピーをしている方や、これからドッグセラピーをしたいと考えている方は絶対に知っておきたい情報をお伝えします。

犬はどんな時にストレスを感じるのか

犬は人間がストレスに感じないことでも、ストレスに感じることがあります。

引っ越しなどによる環境の変化や、気温や匂い、雷の大きな音や光などの不快な環境、しつこくされるなど、犬のストレスの原因はたくさんあります。

そして、犬はストレスを感じると、ストレスサインを使って身体で表現します。

詳しくはコチラの記事をご参照ください。

ドッグセラピー中に感じるストレス

普段の生活の中においても、犬がストレスを感じる場面はいくつもありますが、ドッグセラピー中でも犬がストレスを感じやすい場面は存在します。

知らない環境

犬は普段と環境が変わることに、ストレスを感じやすい動物です。

ドッグセラピーは、自分の生活圏を離れ、初めて行く施設や病院で行うので、訓練をされたセラピー犬であってもストレスになる可能性があります。

初めての場所では、知らない匂いがあり、必ずしも快適な気温や明るさであるとは限りません。

普段は近くで見ていない歩行器や車いすなどの道具もあるかもしれません。

同じ施設に繰り返し訪問しているうちにストレスは緩和されていくことが予想されますが、初回の訪問時には、犬のストレスに十分に気をつけてください。

知らないヒトとのふれあい

ドッグセラピーの現場では初めて会う人と交流する機会が多くあります。

知らないヒトとのふれあいが全くストレスに感じない犬もいるかもしれませんが、突然知らない場所に来て、知らないヒトとのふれあいに集中するというのは簡単なことではありません

公園などで知らないヒトに可愛がってもらうことが大好きな犬であっても、ドッグセラピーの現場では制限があります。

「好きな場所に行くことができない」「飽きたからといっても自由に帰れるとは限らない」「飛びつきなど危険行為はしない」など、セラピー団体ごとに決まりがあるので、自由が少なく、ストレスを感じやすい可能性があります。

対象者の予測不能な行動

心身の状態が落ち着いている対象者ばかりであれば、あまり大きなストレスはないかもしれません。

しかし、認知症や発達障害者の方のいる施設では、普段の生活ではあまり見かけない言動が起こることがあります

よく見かける行動としては

・突然大きな声をあげる

・撫でる動作が荒く暴力的

・走り出したり、じっとしていられない

・自分を叩くなどの自傷行為がある

・感情が高ぶり泣き出してしまう

・犬の存在に気が付けない

などがあげられます。

犬が受けるストレスの影響

犬はストレスを感じると、ストレスサインで自分の状態を表現します。

ストレスが小さいうちは、あまり気にしなくても大丈夫ですが、小さいストレスでも積み重なると大きな負担になってしまうので注意が必要です。

犬はストレスによって大きく体調を崩してしまうこともあるので、「たかがストレス」と甘く考えるのは危険です。

詳しくはコチラの記事をご参照ください。

セラピー犬をストレスから守る方法

いつでも、どんなときでも、犬を守るのは飼い主の役目です。

それは、ドッグセラピーのときでも変わりありません。

常に、飼い主(ハンドラー)が、犬のことを守りながらドッグセラピー活動に取り組むことが大切です。

いつも通りに接する

違う場所に来たからといって、犬にもよそ行きの顔を見せる必要はありません。

むしろ、家で過ごしているときの普段の犬との関係を崩してはいけません

いつも通りの飼い主がいることで、犬もいつも通りの心を保ちやすくなります。

痛い体験をさせない

対象者によっては、粗暴行為がみられることがあります。

犬やヒトを叩こうとしたり、押したり、毛を引っ張ろうとしたり、様々な可能性があります。

身体の小さな犬ほど、何かされたときの影響は大きく、一歩間違えれば大けがにつながってしまう可能性もあります。

まみお
まみお

対象者をよく観察し、少しでも犬に危害を加えそうな様子があるのであれば、犬の体を預けるのは避けましょう

対象者のことが分からないうちは、いつでも犬を守れるように最大限の注意を払ってください。

無理をさせない

ドッグセラピーの活動に入る前に、排泄や飲水をすませておきますが、活動途中に要求がみられることもあります。

例えば、部屋の気温が高ければ飲水要求があるかもしれません。

そのような生理的欲求は我慢せず、その都度対応してあげましょう。

また、ストレスを感じているようであれば、無理にドッグセラピーを続行せずに休憩させることも検討してください

まとめ

犬は普段の生活のなかで多くのストレスを感じています。

ドッグセラピー中にもストレスを感じてしまうことはあるでしょう。

ですが、ストレスをそのままにしておくのは大変危険です。

すぐに犬をストレスから解放すると共に、なるべく犬にストレスがかからないように飼い主(ハンドラー)が犬を守りながら活動に取り組むことが大切です。

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