乾燥の季節になると、飼い主さんたちはボディークリームやハンドクリームでスキンケアをして肌を守っている方が多いと思います。
それでは、犬の肌はどうなのでしょうか?
実は、犬の肌はとてもデリケートなので、犬にとっても乾燥対策や保湿はとても大切なのです。
乾燥した状態を放置してしまうと、深刻な皮膚疾患につながる可能性もあります。
この記事では、乾燥による犬の乾燥肌の症状や、乾燥にどのような対策をしたら良いのかを紹介していきます。
犬の乾燥肌?
愛犬が、何度も身体を掻いている様子がみられていたり、フケが増えてきた時には、じっくり肌の様子を見てあげてください。
犬の肌はとても薄く、人間の赤ちゃんくらいほどの薄くデリケートな肌になっています。
個体差も大きいですが、秋冬の乾燥の季節には犬も乾燥肌になりやすいです。
お腹まわりや脚の付け根、首もと、肉球が乾燥しやすい部位なので、気をつけて確認してみてください。
肌の痒みが強くなり、掻き壊して辛い思いをさせてしまう可能性もありますので、そうなる前に、しっかりと対策とケアを行ってあげたいですね。
乾燥肌の症状
犬の乾燥肌の主な症状は以下の通りです。
①かゆみ
薄くデリケートな肌が乾燥によるダメージを受けると、バリア機能が低下して外部からの刺激に大きい影響を受けるようになります。
日常生活を送っていると、紫外線やハウスダストなどの刺激を受けて皮膚がかゆくなる可能性があります。
かゆい場所があれば犬はかいてしまったり、舐めてしまったりします。
肌に傷がつき、そこから出血などの皮膚トラブルが悪化していく可能性も高いので注意が必要です。
②フケが増える
乾燥肌になると肌がカサカサしてくるのは、ヒトも犬も一緒です。
悪化すると、皮膚がはがれてフケが出てしまうことがあります。
毛の表面に現れるので、すぐに気が付くことができますが、毛の長い犬は毛をめくって確認してあげると、より早く気が付くことができますね。
③毛の艶がなくなる
肌が乾燥すると、被毛にまで影響が及んできます。
被毛が乾燥してパサつき、毛並みが悪くなってしまうことがあります。
毛の健康状態が悪化すると、毛玉や切れ毛なども起こりやすくなり、様々な悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。
乾燥肌の予防方法
犬にとっても乾燥肌は良くないことが多くありますので、肌の状態を保つためのケアを積極的に行っていきたいところです。
乾燥肌を予防するには「保湿」のためのスキンケアが大切になり、その方法は以下の通りです。
①高保湿力のシャンプーやローションを使う
②保湿ケアをしっかり行う
③サプリメントを利用する
④洋服の素材に気をつける
⑤室内を加湿する
上の5つの乾燥予防法について、1つずつ説明をしていきます。
①高保湿力のシャンプーやローションを使う
冬場など乾燥が気になる時期には、保湿力の高いシャンプーやローションを選び、シャンプーするときでも地肌のうるおいを守ることが大切です。
保湿剤としては、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸、オートミール、スクワランなどの成分があり、水分保持力を高める効果があります。
特にセラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸の含まれているシャンプーやローションを使用すると効果的です。
逆に、成分の中にフェノキシエタノールなどの防腐剤成分が含まれていると、肌に強い刺激となり、アレルギー反応が現れてしまう可能性があるので、事前に成分を確認すると良いでしょう。
また、シャンプーを必要以上に行うと肌が乾燥しやすくなるため、適度な頻度でのシャンプーを心がけることも、保湿には大切です。
アデルミル
アデルミルは5つの保湿成分を配合し、地肌のうるおいを守りながら洗うことができることが特徴の、敏感肌のペットのための無香料・無着色のシャンプーです。
セラミドだけでなく、必須脂肪酸、コレステロールが配合されているのでシャンプーしながら優しく肌を乾燥から守ってくれます。
②保湿ケアをしっかり行う
人間同様、犬のシャンプーの後は一時的に皮膚の油分や保湿成分が洗い流されてしまい、乾燥しやすい状態の肌になってしまいます。
そこで、シャンプー後の保湿ケアが、とても重要になります。
シャンプー終了後、ドライヤーをかける前に、犬用の保湿剤を使用するのがおススメです。
保湿剤には種類がありますが、スプレータイプは被毛が多い部分にも一度に広範囲に簡単に塗布できる手軽さが人気です。
クリームタイプは、被毛の少ないお腹周りなどに、しっかりと塗りこむことができます。
肌の状態や、使い勝手に合わせて、保湿剤を選ぶと良いでしょう。
パラソルヘルスケア 高濃度セラミドモイスチャースプレー
臨床獣医師が監修した犬猫用保湿スプレーで、高濃度セラミドとライチ由来ポリフェノールのオリゴオールが配合され、デリケートな皮膚を乾燥から守り、健康な皮膚のバリア機能を保ちます。
ヒアルロン酸、ユズ果実セラミド・チューベロース多糖体、オリゴノールなどの保湿成分が配合されています。
スプレータイプなので使いやすく、シルクプロテイン配合いよりドライヤーの熱から守ってくれる効果も期待できます。
つや出し作用があり、使用後の毛艶についての良い口コミも数多くみられています。
スプレー量が多すぎるとベタつきやすいので、適度な量に調整して使用するのがおススメです。
③サプリメントを利用する
犬の肌の乾燥に対するサプリメントもあります。
身体の外から保湿剤を使用するのと同時に、必要に応じて身体の内部からサプリメントを使用して保湿を行うこともできます。
最近は、犬の保湿もヒトの保湿同様、身体の外からのケアに加えて、身体の内側からのケアも重要と言われています。
愛犬の皮膚の状態に合わせて、保湿剤との併用を検討するのも良いでしょう。
Ta-Ta
Ta-Taは飲むコラーゲンサプリメントで、パピーからシニアまで全ての愛犬が使用できます。
無臭の粉末で、フードにふりかけたり混ざたりして与えることができます。
また、他の栄養補助剤との併用も問題なく行うことができます。
牛の皮から抽出したコラーゲンを使用しているので、牛アレルギーのある犬には使用できませんが、アレルギーがなければ保存料、香料などの添加物はなく安全に使用できます。
被毛、皮膚、筋肉痛、関節、骨、内臓、爪の健康維持をサポートしてくれるサプリメントです。
④洋服の素材に気をつける
冬の寒さ対策に洋服を使用することもあると思いますが、洋服の素材によっては肌にダメージを与えてしまうこともあります。
綿などの天然素材を選ばなければ
冬になると防寒対策として、愛犬にお洋服を着せている飼い主さんがよく見られます。
お洋服を着せる場合は、綿や羊毛といった天然素材で作られたものを選びましょう。
素材によっては、皮膚と生地がこすれて皮膚トラブルを起こす可能性がありますが、肌に優しい天然素材の生地の服なら、防寒対策にもなるし乾燥肌対策としても効果があります。
⑤室内を加湿する
ヒトにとっても室内の加湿は肌の保湿の大事なポイントですが、犬にとっても同じです。
特に冬場にエアコンなどの暖房器具を利用すると、室内の湿度が非常に低くなってしまいますので、湿度計で確認しながら適度な湿度を保つように心がけてください。
また、暖房の風邪を直接浴びてしまうことも肌へのダメージが強くなってしまうので、おススメできません。
まとめ
愛犬の乾燥肌の症状と、乾燥対策について紹介してきました。
ヒトと同じように犬にとっても乾燥による肌トラブルは深刻な問題を引き起こしますので、日ごろからのスキンケアが大切です。
①高保湿力のシャンプーやローションを使う
②保湿ケアをしっかり行う
③サプリメントを利用する
④洋服の素材に気をつける
⑤室内を加湿する
これらのスキンケアを行っていても皮膚の状態が改善されない場合は、他の皮膚の疾患が隠れているかもしれません。
その場合は、かかりつけの動物病院を受診することをおススメします。
愛犬のスキンケアをしっかり行い心地よい暮らしを提供できると、飼い主にとっても幸せですね。
愛犬のスキンケアと一緒に、飼い主さんのスキンケアもいかがですか?
犬が舐めても大丈夫な、ペットに優しい成分のハンドクリームを次の記事で紹介しているので、参考にしてくださいね。